人生は何事もなさぬにはあまりにも長いが、何事かをなすにはあまりにも短い。

人物:中島敦(なかじまあつし)

1909-1942年。東京の生まれ。祖父は漢学者・中島撫山(ぶざん)。横浜高等女学校の教師となり、持病の喘息に苦しみながら創作に励む。1941年、パラオの南洋庁に赴任。翌年帰国して専業作家となるが、喘息悪化のため33歳で死去。死後出版された全集は毎日出版文化賞受賞。代表作に『山月記』『光と風と夢』『弟子』『李陵』などがある。