いかに苦しいことがあっても、ヤケになるのは短慮の極みである。逆境にある人は常に、「もう少しだ」と言って進むといい。やがて必ず前途に光がさしてくる。
人物:新渡戸稲造(にとべいなぞう)
1862-1933年。陸奥国岩手郡(現在の岩手県盛岡市)出身。東京英語学校を経て、札幌農学校を卒業。在学中に内村鑑三らとともに受洗し、キリスト者となる。アメリカ・ドイツへの留学後、札幌農学校教授、台湾総督府技官、京都帝国大学教授、第一高等学校長、東京帝国大学教授、国際連盟事務次長を歴任。著作に『農業本論』『武士道』『修養』などがある。