papillons et fleurs(蝶と花)

イーストコーストから風に吹かれて舞った蝶が、ウェストコーストのデイジーに囁いた。

「お陽さまが輝く、あれは嘘だと私は思う」

-だって夜には誰も居ない-

デイジー、首を傾げるだけ。

「雨上がりに虹が立つ、あれも嘘だと私は思う」

-だって虚構の橋は誰もが渡れない-

デイジー、頭を微かに揺らすだけ

「月の光が届くのも、あれは嘘だと私は思う」

-月の光が私を癒さない-

デイジー、静かに頷いて。

「-Prenons le thé et dansons la Farandole ensemble.-」

(お茶を飲んで二人でファランドールを踊りましょう)

Fin!