2019年3月14日 / 最終更新日時 : 2020年4月10日 picohouse 夏目漱石 世の中に片付くなんてものは殆どありゃしない。一遍起った事は何時までも続くのさ。ただ色々な形に変るから、他にも自分にも解らなくなるだけの事さ。 人物:夏目漱石(なつめそうせき)
2019年3月14日 / 最終更新日時 : 2020年4月10日 picohouse 夏目漱石 考えてみると世間の大部分の人は悪くなることを奨励しているように思う。悪くならなければ社会に成功はしないものと信じているらしい。たまに正直な純粋な人を見ると、坊ちゃんだの小僧だのと難癖をつけて軽蔑する。 人物:夏目漱石(なつめそうせき)
2019年3月14日 / 最終更新日時 : 2020年4月10日 picohouse 夏目漱石 教えを受ける人だけが自分を開放する義務を有っていると思うのは間違っています。教える人も己れを貴方の前に打ち明けるのです。 人物:夏目漱石(なつめそうせき)
2019年3月14日 / 最終更新日時 : 2020年4月10日 picohouse 夏目漱石 他の親切は、その当時にこそ余計なお世話に見えるが、後になると、もういっぺんうるさく干渉してもらいたい時期が来るものである。 人物:夏目漱石(なつめそうせき)
2019年3月14日 / 最終更新日時 : 2020年4月10日 picohouse 夏目漱石 離れればいくら親しくってもそれきりになる代わりに、いっしょにいさえすれば、たとい敵同士でもどうにかこうにかなるものだ。つまりそれが人間なんだろう。 人物:夏目漱石(なつめそうせき)
2019年3月14日 / 最終更新日時 : 2020年4月10日 picohouse 夏目漱石 うそは河豚汁である。その場限りでたたりがなければこれほどうまいものはない。しかしあたったが最後苦しい血も吐かねばならぬ。 人物:夏目漱石(なつめそうせき)