古来、事業をなすには「天の時、地の利、人の和」と言うが、これを貫くには「至誠」をもってしなくては事業の成功を期することはできない。

人物:鮎川義介(あゆかわよしすけ)

1880-1967年。山口県生まれ。芝浦製作所を経て、1910年に戸畑鋳物を設立。1927年には、義弟・久原房之助の久原鉱業を整理し社長に就任。同社を日本産業と改称し、翼下に日本鉱業、日立製作所、日本水産、日産自動車などを擁する日産コンツェルンを形成した。1937年、満州重工業開発を設立。戦後は、参議院議員として政界にも進出した。