花の命は短くて、苦しきことのみ多かりき。

人物:林芙美子(はやしふみこ)

1903-1951年。福岡県生まれ。1922年、尾道高等女学校を卒業し、愛人を頼って上京。多くの職を転々としながら、『女人芸術』に発表した自伝的小説『放浪記』がベストセラーに。続く『清貧の書』で作家としての地位を確立。庶民的ヒューマニズムを基調にした抒情的作風で知られた。代表作に『風琴と魚の町』『牡蠣』『晩菊』『浮雲』などがある。