一旦確信した上は、自己の恥辱など考えずに、世界人類のために信念を公表することは、大丈夫のなすべきことなり。

人物:伊藤圭介(いとうけいすけ)

1803-1901年。尾張国名古屋(現在の愛知県名古屋市)出身。幕末・明治の植物学者。水谷豊文に本草学を、藤林普山と吉雄常三に蘭学を学ぶ。長崎のシーボルトにも師事し、1829年に『泰西本草名疏』を刊行してリンネの植物分類法を紹介。1888年、日本で最初の理学博士となる。著作に『救荒植物便覧』『小石川植物園草木目録』などがある。