程よい怠けは生活に風味を添える。

人物:梶井基次郎(かじいもとじろう)

1901-1932年。大阪府生まれ。少年時代は三重や東京などに転居を繰り返す。三高理科を経て東京帝大英文科に学んだが、結核を病んで中退。在学中の1925年に同人誌『青空』を創刊。『檸檬』『城のある町にて』『泥濘』『路上』『橡の花』などの秀作を同誌に次々と発表した。1931年、初めての創作集『檸檬』を刊行。その翌年、郷里大阪にて逝去。