植物の保全から人間の文化まで、さまざまな分野を関連づけて考える。個々の要素に分解するだけでは、物事は理解できない。「関係性の思考」こそ重要である。
人物:南方熊楠(みなかたくまぐす)
1867-1941年。紀州和歌山城下(現在の和歌山県和歌山市)出身。博物学者。大学予備門を中退し、1887年渡米。1892年には英国に渡り、大英博物館嘱託として東洋文献目録を整理。1900年帰国後は、和歌山県田辺町で粘菌類の研究に従事しながら、民俗学などの論文を多数執筆。博覧強記で知られ、柳田國男から「日本人の可能性の極限」と称された。