金は食っていけさえすればいい程度にとり、喜びを自分の仕事の中に求めるようにすべきだ。

人物:志賀直哉(しがなおや)

1883-1971年。宮城県生まれ。武者小路実篤らと『白樺』を創刊し、『網走まで』を発表。また『中央公論』に『大津順吉』を発表し、作家的地歩を築く。父親との対立など実生活の問題を見据えた私小説や心境小説を多数執筆、多くの日本人作家に影響を与えた。1949年、文化勲章受章。代表作に『和解』『城の崎にて』『暗夜行路』などがある。