悲観、泣き言、不平、皮肉、非難、諦め、などに心を分かつ大人があれば、それは「若さ」を失い老衰の域に入った兆候である。

人物：与謝野晶子（よさのあきこ）

1878-1942年。堺県和泉国第一大区（現在の大阪府堺市堺区）出身。1900年、与謝野鉄幹主宰の新詩社の社友となり、『明星』に短歌を発表。翌年、処女歌集『みだれ髪』を刊行し、世の注目を集める。同年、鉄幹と結婚。『明星』の中心的存在として、明治浪漫主義に新時代を開いた。長詩「君死にたまふことなかれ」は反戦詩として知られる。