七不思議としか言いようが無い

 最近、保守系ジャーナリストの中で「岸田首相のインタビューを受けている言葉を聞くと虫唾が走る」という人が結構いるようだ。それなのに、岸田内閣は一定の支持率を維持している。世の中で、こんなに不思議なことは無い。

 確かにあの品の無さ、迫力の無さ、貧しい語彙を聞いていると、この人は一体何だろうと思う。大国の首脳との会談を見ていると、まるで卑屈で、相手に嫌われまいとする必死な姿が痛々しいほどである。そして、政府専用機を飛ばして悦に浸っている。本当に情けない。

 岸田首相は何故嫌われるのか、を考えてみる。その第一に「一国の最高権力者であるのに、国権を使って自分の身内に利益誘導をしていること」、第二に「平気で嘘を言うこと」、第三に「国のことより、自分の保身しか考えていないこと」。識者は全部見抜いている。

 こういう男は、人を使って平気で政敵を殺し、エヘラ、エヘラと笑っていられる恐ろしい性格の持ち主である。総理を辞めて欲しい。多くの国民がそう願っているのに、本人は全くそう感じていない。多分、性格と育ちがあるのだろうが、朝目覚めると支持率が爆上がりしているに違いないと、何の根拠もないのに、それが楽しみで生きている。これが、日本が誇る総理である。

 岸田総理が官邸を歩く姿、専用機のタラップの頂上から見送りの人に手を振る姿、大国の首脳と肩を並べて歩く姿はみすぼらしい。何故だ。経済大国の総理である。安売りのシワシワのスーツを着ているわけではあるまい。だが、貧相に肩を振って歩く姿は、やはりみすぼらしい。

 先に岸田総理の三大悪行を知っているから、そう見えるのか。所謂、知性は内から滲み出てくるもの。でも、孫にも衣装と言う。せめて、経済大国に相応しいスーツを着て欲しいと願うばかりである。

 さて、岸田総理が嫌われる第二の「平気で嘘を言う」だが、例えば「土地基本法という法律があるため、外人も自由に土地が買えるのだ」と平気で嘘をつく。今はフランスてもイギリスでも、外国人の土地買収に関しては、かなりの制限をかけている。土地基本法があるから、などと言って何もしない宰相など、日本にはいらない。自分が置かれている立場は立法府である。国の運営をするうえで、是正しなければならないのが立法府だろう。こういう姿だから「何もしない総理」と見られていることが、彼には分っていないらしい。

 話は前後して恐縮だが、嫌われる理由第一の「身内に利益誘導をしていること」。岸田総理の弟が経営するフィールジャパンは、インドネシア人をはじめとした外国人就労支援会社である。よく言うもので、「外国人との共生社会を目指す」。これ程明らかな身内に対する利益誘導があろうか。現に、この弟の会社は物凄い勢いで業績を伸ばしているという。今までも、有力者の秘書だとか、一の子分に甘い仕事をさせていたという例はあったが、ここまで露骨に身内の為に国家権力を使うというのは、初めてではないだろうか。

 その他にも、長男の翔太朗を自分の傍に置いて秘書としたり、普通の人ならば憚る露骨な権力利用。兎に角、自分達の利益の為に国家権力を使うのは止めて欲しい。一体この首相の矜持はどこにあるのか。ひたすら一族と自分の私腹を肥やすことしか頭に無い宰相は、全く国賊としか言いようが無い。一刻も早く辞めさせないと、日本が本当に無くなってしまう。

 岸田という宰相がいる限り、ゆっくりとした老後は望めない。