諸悪の根源 学歴と天下り

 何と希望と夢の無い世界になったものだ。知れば知るほど嫌になる世界である。盲目的に信じてたことが、どうも矛盾だらけのように思えてきた。昔は、情報がどの新聞も地上波も同じ論調なものだから、政府の言うことは正しいと信じざるを得なかったのだ。特に情報弱者の田舎者はね。

 ところで、東京東京都知事(緑のおばさん)の学歴詐称問題はどうなったのか。どうして国民が騒ぐのか、彼女はピンと来てないのだろう。学歴など別に何とも思っていないみたいである。それはよく分かる。どうも学歴に拘るのは、東洋人、とくに韓国人や中国人である。他国の人は、長い人生の中で今が重要であって、若い時の四年間の学歴など取るに足らない事なのである。それよりも、成人した後の今の地位が重要なのだ。

 現在、中央では財務省の解体デモが活発である。初期の頃、財務省の職員はビルから見下ろしてせせら笑っていたらしいが、近頃は青ざめて来たらしい。デモの様子をネットで見る限り、「財務省解体」と叫ぶだけで、具体的な反対の意志がどうも分からない。デモ慣れしていない国民が集まってのシュピレヒコールだから仕方ないのかも知れないが。「財務省解体」をただ叫ぶだけでは、田舎者の情報弱者にはよく分からない。

 ここは、財務省を何故解体しなければならないのかをNHKが報道しなければならないと思う。選挙で選ばれていない、上級職試験に合格しただけの世間知らずの人間が国を動かすとは、もっての他である。選挙で選ばれた議員で政治をするのが当たり前である。という、ごく当たり前の理論が幅を利かすようになってきたのだから。

 考えて見ると、先ずは親が代議士で、二代目で金持ちであること(頭はどうでもよい)。これをありがたがり、議員の情報弱者と勉強不足が招いた弊害なのかも知れない。つまり、議員や役人を増長させたのは国民、選挙民である。宴会がある時など、当然の如く上座に座るのを見るて、苦々しさを通り越して滑稽ですらある。こうした馬鹿馬鹿しさに早く気が付き直していかなければ、日本に真の民主主義は訪れまい。

 このデモから派生して、税調の親分は十億のマンションに住み、威張り散らしているという噂を聞いた。こればかりで無く、各省庁の次官クラスは天下りが用意されていて、何十億かの持参金を持って国の特殊法人に天下るとか。週に一回程度の出勤、送迎ハイヤー、個室、秘書、海外旅行、交際費使い放題の世界。こういった俗に言う偉い人は、大抵相談役なのだとか。相談役は俸給を明らかにしなくてもいいから、らしい。正に夢のような世界である。

 人を選ぶときは、先ず第一に学歴をみる。人物はそれから。早く学歴ではなく、人物で選びたいものである。